建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?
技能者一人ひとりの就業履歴、資格などの情報を横断的に登録、蓄積する仕組みのシステムです。
いわゆる経歴書のイメージです。
建設業界では「ある一定期間だけこの現場で働く」、「毎日違う現場で働く」、「異なる会社の現場で働く」といったことが多く、技能者一人ひとりの経験や実績、能力を評価することが難しい環境でした。
このシステムに登録することにより、いつ、どのような現場で働いたのか、また各技能者の保有する技術や経験が可視化され、正当な評価を受けることが期待できます。
建設キャリアアップシステムの目的
①処遇改善:CCUSに登録されている情報を閲覧できるようにすることで、技能者の能力・経験などに応じた適正な処遇改善につなげる
②若手技能者の育成:技能者の能力・経験のレベルアップを見通せるようにして、若手人材が明確なキャリアパスを描きやすくする
③企業の適切な評価:優秀な技能者を雇用し、育成体制も整っている企業を可視化して、業界全体が健全に成長する環境をつくる
簡単に言うと、
①良い技能者には相応の待遇、給料を支払っていきましょう
②若手技能者が自分のキャリアを見える化し、将来の展望を見通せ、長く働けるようにしましょう。
③技能者を育てる企業を評価され、仕事を受注できるチャンスを増やしていきましょう。
ということで、建設業界の健全に維持されることを目指しています。
建設キャリアアップシステムで登録すること
◆事業者の登録
法人、個人事業主、一人親方など「事業者としての情報」を登録します。登録することにより、雇用している技能者の就業状況を管理することができ、現場への入退場もICカード使うことにより、効率化を図れます。
◆技能者登録
技能者一人ひとりの「技能者としての情報」を登録します。就業した現場、所属事業者、保有する資格、研修受講履歴などを証明することができるようになります。異なる現場で仕事をすることが多い技能者の「経歴書」のような役割を果たせます。
建設キャリアアップシステムのメリット・デメリット
メリット
- 適正評価と単価UPの可能性
- 受注機会の拡大
- 人材確保の優位性
- 信頼性の向上
- キャリアアップ計画の見える化
デメリット
- 初期費用と更新料がかかる
- カードリーダー等の設備費用がかかる
- 必要書類の準備等、一定の事務作業が発生する
- システムの操作が複雑でパソコン操作に慣れていない方には負担が大きい
等があげられます。


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